〜トリオスカイライン〜



使用される場所 コントの序盤
使用頻度 定番になるまではしつこく。ただし、ひとつのコントにつき一度。
想定されるパターン

中央の男「よいか、我々は何でも知っていなくてはいけない。わかったか」
右側の男「へいへい」
中央の男「へいへいじゃない!返事ははい!と言いなさい!」
右側の男「はい〜はい!
中央の男「小諸〜」
右側の男が中央の男の肩に頭を預ける。
中央の男「なつくな」

 左図がスタートの形です。 トリオ漫才のセオリー通 り、中央の男と右の男の二人で会話を進行していき、左側の男は会話に加わることなく、ひとりあらぬ 方向を向いているという形でネタを進めていってください。

 このフレーズを出すタイミングですが、本格的にネタに入る前の掴みとして使う方がいいでしょう。それも、あらゆるネタの掴みとして使用する事が肝心です。見ている側に、これはこの人たちの定番だ、と思わせるぐらいのしつこさで使ってください。

 それでは具体的な使用方法を説明します。この図にたどり着くまでの会話は以下の通 りになります。

中央の男「よいか、我々は何でも知っていなくてはいけない。わかったか」
右側の男「へいへい」
中央の男「へいへいじゃない!返事ははい!と言いなさい!」
右側の男「はぃ〜はぃ」

 このときの「はい〜はい」は民謡の合いの手のように言ってください。それでは、間髪入れずに図−2へと移りましょう。

 

 右側の男が「はい〜はい」と言ったら、中央の男はすぐさま「小諸〜」と唄い出してください。つまり、民謡の合いの手のような「はい〜はい」に呼応して「小諸〜」と民謡を唄い出す、という流れです。

 中央の男が唄い出すのと同時に、それまで無関心を装っていた左側の男が、中央の男の肩に頭を預けます。これが「なついている」状態です。もちろん「なついている」のですから、左側の男の表情は、中央の男を上目遣いに見ながら媚びるようなものにしてください。

 また、図−1での「はい〜はい」からここまでの動作は一気に行うようにしてください。すこしでもタイミングが遅れると、非常に間抜けな感じになってしまい、笑えるものも笑えなくなってしまいます。

 では、次に移りましょう。

 

 左側の男が頭を乗せてきた瞬間、中央の男はそれに気づき、唄うのをやめます。そして「一体何をしているんだこいつは」という不審そうな顔つきで、左側の男を2秒ほど見つめます。

 それから、自分の肩から頭を押しのけるために、左側の男の頭に手をかけます。

 そして「なつくな」といいながら図−4のように左側の男の頭を押しやります。

 では図−4に移りましょう。

 

 これが完成形です。うまくできましたでしょうか。

 画像の構成上、ここでは「なつく」と「な」にわかれていますが。もちろん、「なつくなっ」と一気に移行してください。

 また、今回は手で頭を押しのけるという方法を説明しましたが、肩をチョンと跳ね上げるという方法もあります。状況に応じて臨機応変に使い分けてください。

 先ほども言いましたが、このフレーズのポイントは、スムースに流れるがごとく行うことです。

 爆笑を取るタイプのフレーズではありませんが、うまくすればあなた達の定番フレーズとなってくれることは間違いありません。