この時、警備室に備品倉庫の鍵を所望してきたのは、前章で見た通り清水谷である。

西子に備品倉庫の鍵を持ってくるように指示された清水谷はぶつくさと文句を云いながらも警備室に連絡を入れた。

たまたま、今朝のうちに巡回警備の際に鍵を持ち出していた麦江田が、鍵を所定の保管場所に戻すスのを忘れて持ち歩いてしまっていたために、周章てて警備室に返しに行くのであった。

警備室の本部に連絡を入れ、タイヨウくんが図らずも万引き犯とならぬよう監視カメラによるマークを継続するよう、無線で連絡を入れてからこの場から移動した。