玩具店の店員から簡単に事情を聴取した麦江田は、状況からやはり先ほどの小供の仕業だろうと当たりをつけた。

店員の話では、タイヨウくんは万引きをするようには見えなかったというから(店員とてプロだから万引きをしそうな小供は見てすぐに解るという)、やはり何かの間違いで盗んでしまったのだろうと想像した。

小供というのは欲しいものを手にすると嬉しさのあまり、支払いを忘れて店を出ていってしまったりすることが間々ある。

見方によっては微笑ましい光景でもあるのだが、それでもやはり万引きとして取り扱わねばならない。