なんてことをしてくれたんだ! 麦江田はそう声を上げそうになりながらタイヨウくんたちを追った。

麦江田の目にはタイヨウくんが嫌がるあやちゃんを無理に連れて駆け出したようにし噛みえなかった(そうしてそれはその通りだった)。

何としても事件化する前に捕まえなければならない、この子達の身柄が警察の手に渡るようなことがあれば、果たしてこの子達の心にどんな傷を負わせることになるか……麦江田は懸命に小供達を追った。

その麦江田に触発されるようにA班の面々もタイヨウくんとあやちゃんを追いかけ始める。