弟のちきゅうクンはまだ3歳に満たない幼児だからSNSの類いには参加していない。

だが、数万のフォロワーを持つタイヨウくんがこうして普段からちきゅうクンのことを書き散らしているから、既にその存在は人々の間に広く知れ渡っている。

つまりはタイヨウくんがデジタルネーティブになった経緯と同じことを、いまちきゅうクンに施している。

果たしてこれが善行か愚行か、いまのタイヨウくんには判断がついてない。というより、そもそもそんな判断があるという意識すらない。タイヨウくんにとってはこうするのが自然なのだ。デジタルネーティブの極み。