この時、タイヨウくんの知らないところでとんでもないことが起こっていた。

頬野あやちゃん(3歳)が、その足下で蠢いていたロボット型掃除機ルパンに気付き、その天面の部分にタイヨウくんから渡されたフィギュアを乗っけてしまったのだ。

何故そんなことをしたのか解らない。というかそもそも小供の行動に論理的な思考や理由は存在しない。大人の目にはなんでそんな意味のないことをするのだ、と映るが小供にしてみればそれをするのが当然でそこに理由はない。

この時も頬野あやちゃん(3歳)は、ただ面白そうだったからそうしただけなのである。