当然、この握手も黒磯が関係者の間を駆けずり回った結果、実現したことであった。

当初、キュウコウジャー側は「なぜ縁もゆかりもないモールのゆるキャラとキュウコウジャーが親交を深めなければならないのだ」といって激しく抵抗をした。

論理的にはこの意見がまったく正しい。しかし黒磯はあきらめる事無く、本日のギャランティの増額を申し出ることを柱としたいくつかの条件を提示した。

黒磯の粘り強い交渉によってキュウコウジャー側の態度も遂には軟化し、とうとう、マイモーちゃんと旧地の仲であったという設定まで呑んでくれるに至った。