『生きた証って、どれだけ自分の痕跡を残せたか、ってことだよね』

誰かが言った。

この言葉を聞いたとき、まだわたしは子供だったけれど、

なぜか心に強く残った。

写真、日記、心に残る会話。

どれも、わたしがそこに存在したことの痕跡。

もしかすると、人生って、そんな痕跡の積み重ねなのかもしれない。

だから、わたしは今日も車に傷を付ける。ギザ10で。

 

 

他の車にも痕跡を残すよし子さん。

 

タクシーにも痕跡を残すよし子さん。

 

コーラの配達車にも。

 

原チャリにも。

 

渋滞の脇を一気に駆け抜けて痕跡を残す。

 

さらに駆け抜ける

 

ついでにスターバックスにも痕跡を残すよし子さん。

 

オノデン坊やにも。